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書籍・雑誌

2009年11月29日 (日)

二十日鼠と人間、スタインベック

二十日鼠と人間、スタインベック、1937年アメリカで出版
自分の農場を持ちたいと夢を持つ小男ジョージ、常にジョージの夢を打ち砕くうすのろの大男レニー。南カリフォルニアの農場を渡り歩く二人の労働者。本文からレニーの行動を拾い上げると、知的障害であることが分かる。いずれ紹介することにしよう。なぜジョージは知的障害のレニーと行動を共にしたのか、そして、なぜレニーを撃ち殺したのか。

2009年11月23日 (月)

太宰治「薄明」

太宰治「薄明」昭和22年12月
昭和20年、長女は5歳、長男は2歳
甲府の空襲の10日ほど前から「二人そろって眼を悪くして医者にかよっていた」
空襲の2、3日前から上の女の子は「完全な失明状態」
県立病院が郊外に移転、「その病院にかよって二日目の午後に眼があいた」

映画「ヴィヨンの妻」プログラム 2009年10月10日  P14
津島園子「父、太宰治と母の記憶」
「薄明」私が結膜炎にかかって目が見えなくなってしまったんです。その時の話なのですが

2009年11月 1日 (日)

「猫と車イス 思い出の仁木悦子」後藤安彦、1992、早川書房

仁木は1928年生まれ、4歳で胸椎カリエスと診断、両下肢が麻痺し歩行不能に。学校教育を受けることなく、兄の教育により高等女学校と同等の学力を得る。1957年「猫は知っていた」で江戸川乱歩賞を受賞。
50頁読む。学校教育を受けない中で、いかに学んだか。障害と生活規制、その中での教育、そして自己教育力。一冊の本の中にそのようなテーマが見える。
また。世に出ていない「障害と文学」として「あおい壁」、この中編は全集にも収められていないとのこと。埋もれており、発掘すべき作品かもしれない。

「あおい壁」、『母の友』に1961年の後半から翌年前半にかけて連載
峰男4歳、胸椎カリエスの発症の経緯が、自身の経験・思い出をもとに描かれている。
転び、やがて足の感覚がなくなる。

2009年10月10日 (土)

文学に見る障害者像 太宰治 桜桃

作中の「痩せこけた子」は太宰の実際のダウン症の長男をモデルにしている。障害に立ち向かうことを避ける親の心情と子どもとの生活の喜びを描いている。社会的支援があったなら、自死に至らなかったのではないか、と論じた。

ノーマライゼーション、第29巻第10号、日本障害者リハビリテーション協会

平成21年10月

http://members.jcom.home.ne.jp/kiri-n/dazai.htm

2009年9月27日 (日)

長瀬又男 自閉症との出会い 1991 ぶどう社、九大小児科遠城寺教授との関係の発見

神田麻希子 神様、私をもっと生きさせて! K 小児がんと闘った青春期4年間の命の詩 2006 こう書房 ユーイング肉腫(仙骨) 本人 1980年生まれ、高校2年左足つけ根の痛み。国立がんセンター中央病院入院、都立墨東養護学校院内学級いるか分教室後頭部転校、卒業、筑波女子大学入学2002亡

谺雄二 知らなかったあなたへ K ハンセン病訴訟までの長い旅 2001 ポプラ社 ハンセン病 本人 1932年生まれ、1939年多磨全生園入所。「勉強を教える学園がった」77頁
林光子 茜色のメモリー K  2004 新風舎 肋膜炎 本人 1927年生まれ、女学校3年で肋膜炎、闘病。

先天性四肢障害児父母の会 わたしの体ぜんぶだいすき K  2003 三省堂 先天性四肢障害 本人 子どもたちの作文、写真、4コマまんが

白井典子 典子44歳、いま、伝えたい K 「典子は、今」あれから25年 2006 光文社 サリドマイド禍 本人 1962年生まれ、1981年映画化。2006年熊本市役所退職、事務所設立

今井広美 友輝へ K お願い、ママにキスして 2008 竹書房 拡張型心筋症 母 1999年生まれ、東京女子医大、渡米、心臓移植

マーサ・ベック あたなを産んでよかった K  2000 扶桑社 ダウン症 母 おなかの赤ちゃんに障害があると分かった時、若い夫婦は

杉森津久美 翼は翼なんだから K  2005 日本テレビ放送網株式会社 ダウン症 母 次男翼、ドラマ「たったひとつのたからもの」出演。入学まで

長瀬又男 自閉症との出会い K  1991 ぶどう社 自閉症 医師 1921年生まれ、1947年九大遠城寺のもとで小児科医、1971年賀川学園設立

2009年8月20日 (木)

大江健三郎、人生の親戚

新潮文庫版、12ページ
当時、僕の長男は三軒茶屋近くの、青鳥養護学校という障害児施設の高等部にいた。

現実にある学校名が登場し、現実味を覚える。養護学校の修学旅行に、広島の原爆資料館に行くか安芸の宮島に行くか、そういった議論が出てくる。養護学校の修学旅行について真剣に語る場面が6ページにわたって描かれている。また、障害児と演奏会に行くと、トイレに出やすい場所に座るという、障害児の親のとても具体的な行動が描かれる。大江自身の体験が元になっていると思われる。この後、どのようなことが出てくるか。

2009年8月 3日 (月)

障害の兄弟・姉妹 レイチェル・サイモン、妹とバスに乗って、早川書房、2003

M市での会の帰路に
菊池絵里子、翔子、地域の学校に生きる! 重度の重複障害をもつ娘と歩む、社会評論社、2007
河田真智子、お母さんは、ここにいるよ 脳障害児・夏帆と過ごす日々から、毎日新聞社、2006
白井典子、典子44歳 いま、伝えたい 「典子は、今」あれから25年、光文社、2006/サリドマイドにより両腕を失う
今井広美、友輝へ お願い、ママにキスして、竹書房、2008/拡張型心筋症、心臓移植
J・ストーリングス、S・クック、アナザー・シーズン、翔泳社、1997/アラバマ大学フットボールのヘッドコーチの息子ジョニーはダウン症。
レイチェル・サイモン、妹とバスに乗って、早川書房、2003/姉レイチェルは39歳、知的障害の妹ベスは38歳。ベスはバスに乗るのが大好き。レイチェルはベスとバスに乗ったことをコラムに書くと、人生が変わっていく。

2009年7月26日 (日)

障害の兄とのこと、子ども向け文学作品を見つけました

映画
湖のほとりで、アンドレア・モライヨーリ監督、イタリア
アンナを異常なまでに溺愛した父親、知的障害者の息子に激しい愛憎を向ける半身不随の父親。親子夫婦の葛藤、愛する者を失う悲しみ

ノンフィクション
視力のない世界から帰ってきた、ロバート・V・ハイン、山田和子訳、晶文社、1997克彦の青春を返して 医療過誤、一八年の闘い、稲垣克巳、中日新聞社、2001
花のように 小児科医の思い、馬場一雄、メディアサイエンス社、1987

文学
光と影、渡辺淳一、文春文庫版、2008
 西南戦争で腕を負傷した大尉二人
トモ、ぼくは元気です、香坂直、講談社、2006
 和樹は小六の時、障害を抱える兄のトモをめぐって家で問題を起こす
わたしが妹だったとき、佐野陽子、偕成社
 子どもの心の成長における病気の意味


野外教育の理論と実際、江橋慎四郎編著、杏林書院、1987
若いお母さんのための小児外科散歩 パート2・症例集、今泉了彦、東京図書出版会、2005

2009年6月28日 (日)

12分の待ち時間から歩くことにして

歩いたことで入手
三木卓、野いばらの衣・・・小児麻痺の写真家
重松清、きよしこ・・・・・・・・吃音の少年

津島佑子、寵児・・・・・・・・兄は先天性の知恵遅れ

沢木耕太郎、壇・・・・・・・・脳性麻痺の息子
桜井亜美、虹の女神・・・・盲の妹
河合隼雄、日本人とアイデンティティ・・・なぜ心は病むのか

2009年5月10日 (日)

黒岩重吾「深い傷」六甲郊外学園のこと、他

黒岩重吾全集第22巻、1984年、中央公論社、内
「小学生浪人」初出1974年
・僕は生まれながらに虚弱体質で、生後二年ぐらいから、二年近く、週に一度、母は僕をつれて回生病院に通ったらしい。
・五年生になった時、虚弱児ばから集めた、六甲の郊外学園に、一年間放り込まれた。この郊外学園は、大阪市が経営していて、六甲山の中腹にあり、学問よりも専ら、健康に重点を置いた教育を行っていた。

22巻の後書き「深い傷」
・私は大阪の小学校五年生の時、虚弱児童というりゆうで、大阪市が経営していた六甲の郊外学園に半年間行かされた。
・その六甲郊外学園は、今度の新住居の近くにあったのだ。

「暗い春の歌」初出1971年
・虚弱体質だった私は、小学校五年の時、私の身体を心配した両親によって、六甲の郊外学園に送られた。そこは虚弱体質の児童ばかりを集めた学園だった。

22巻には、結核の闘病、その他の療養者が登場する短編が多数ある
「北満病棟紀」
軍隊生活中、結核の診断により戦場を離れ、病舎に入る。
「病葉の踊り」
病院で首つり自殺をした男のノートに記されたいたこと。満州第八三七部隊、肺炎で陸軍病院に入る。看護婦の浜谷と関係を持つ。8月10日、ソ連が侵入。復学、商売。大人には珍しい小児麻痺。ベットの上で、丸太ん棒になって丸一年間過ごした。看護婦の岡部、椎香。
「深夜の逃走」
佐々木は精髄癆、腰部の運動神経をスピロヘータにおかされている。
浦上はベンゾール中毒で、両手両足が不自由。
三浦栄は二三才の女教師、分裂病患者。
「春の池」
鈴木恭吉は胸をやられ、二年間病院で療養したが、自宅に戻ってきた。
「ガラスの棺」
矢城が全身麻痺で入院して足掛け三年め。身体が不自由な長期療養患者が集まっている病棟。

黒岩は、結核や運動神経麻痺による療養者をたびたび描いている。

結核療養所内の、患者と看護婦の恋愛・セクシャルな関係が、大江健三郎の「他人の足」、太宰治の「パンドラの匣」に描かれていることを以前に書いたが、黒岩の短編にもたびたび出てくる。

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