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映画・テレビ

2009年11月16日 (月)

潜水服と蝶 20万回の瞬きで綴られた真実

ドキュメンタリー
潜水服と蝶 20万回の瞬きで綴られた真実
1997年 フランス チャンネル2製作
脳卒中で動けずしゃべれない状態を潜水服を着て水中の作業を行う不自由さに見立て、しかし思い出や想像で蝶のように自由に思い巡らすことができること、が題名になっている。
フランスの女性誌エルの編集長のジャン・ドミニク・ホビーの実際の闘病の姿を追うドキュメンタリーである。映画「潜水服は蝶の夢を見る」を見たことがある。原作「潜水服は蝶の夢を見る」を読んだことがある。映画、原作の記憶の断片が、このドキュメンタリーに真実として出てくる。振り返ると、いったいどれが真実で、どこが映画だったか分からなくなる。このドキュメントが、映画の「絵コンテ」に相当する役割となったのだろう。理学療法士、聴覚言語士、医師、看護士、介護士、運動療法士が登場する。かつて結核の子どもの病院であり学校であったフランス北部、ベルクの海軍病院が出てくる。妻、3人の子どもたちが出てくる。しゃべれないジャン・D・ホビーが、このドキュメントのシナリオを書いているのか。
ケーブルテレビで録画、ノイズが入ってしまって残念。

2009年11月 5日 (木)

RISE UP 中島良監督

RISE UP 中島良監督 
ひき逃げ事故で失明した少女レイ、ある日高校生の航に出会う。失明によるショックから立ち直るきっかけを探そうとするレイ。しかし二人には残酷な過去が。

松本定雄「こころが満たされたとき子どもは変わる」学事出版、平成6年
千代田区立鎌倉臨海学校園長、5年半。そこでの出来事、子どものこと。

2009年8月12日 (水)

金閣寺 1976 吃音の青年/青年期の危機を乗り越えられない

  溝口は、吃音コンプレックスに悩み、心に暗いかげりを抱く青年である。彼は少年の頃から、この地上で金閣寺ほど美しいものはない、と父に教えられ、金閣寺を美の象徴として憧憬していたが・・・・・
  /宗教大学で柏木というポリオ(右足麻痺)の同級生と出会う。吃音の溝口とポリオの柏木。溝口は吃音により他者とのコミュニケーションに悩む。柏木は自分の障害をきっかけにして、女性との関係を作っていく。溝口の不幸は、母親と親密な関係を築けていないことから出発している。吃音があるなしに関わらず、子として、人として受け入れられている安心感を持って生活できていない。まずは母親が受け入れてほしいし、地域社会も受け入れる必要がある。吃音がある自分を分かってくれる人、安心して語れる人がいたら、金閣を燃やす必要性はなかったと思われる。三島原作、性と肉体、美と人格。

2009年8月 2日 (日)

やわらかい手 イギリス 監督: サム・ガルバルスキ

やわらかい手 イギリス 監督: サム・ガルバルスキ 

孫が難病、との記載で記憶に残った作品名につられて見た。孫の病気は映画に多くは表現されず、祖母マギーの行動と心情が中心となる作品であった。この映画で、イギリスの生活状況や医療などをかいま見ることができた。また、同時期にベルギーの寡婦の映画を見たことで、日本、イギリス、ベルギーの生活や福祉について考えることができた。

やわらかい手 イギリス 監督: サム・ガルバルスキ
DVD紹介から:ロンドン郊外で平凡な人生を送ってきた主婦マギーは、最愛の孫の手術費用の工面に奔走していた。ローンも借りられず、仕事も見つからない。絶望の中ふらふらと迷い込んだのは歓楽街のソーホー地区。偶然目にした「接客係募集・高給」の貼り紙に思わず飛びついた。しかし、そこは壁越しに手で男をイカせる“ラッキー・ホール”の風俗店だった。

地上5センチの恋心 フランス/ベルギー  監督: エリック=エマニュエル・シュミット
DVD紹介から:平凡な人生だけど、理由がなくても幸せを見つけられる主婦オデットと、すべてを手に入れているのに幸せを感じられない人気作家が一通のファンレターで出会い、小さな幸せを見つけていく。

2作に共通したこと、未亡人が一人で子どもを育てる生活。オデットもマギーも決して豊かでなく、むしろ貧困層に入る生活をしている。しかし、住む集合住宅は、ベルギーのオデットは都市内で部屋数が多く、イギリスのマギーは郊外の田舎だが広い中庭がある。日本のアパート事情とは相当異なる。
マギーの孫の病名は出てこない。ロンドンで治療できない病気で、オーストラリアに転院しないといけない、というイギリスの医療事情が描かれているが、それはどういうことなのだろう。
ベルギーのオデットは、デパートの売店員で貧しいが、生活は、きれいでかっちりとした服装をすることができるレベルである。
イギリス映画「ディアー・フランキー」も聴覚障害の息子を持つ寡婦の物語であった。ポテトと鱈のフライを食べる生活であった。イギリスで女手一人で生活する困難な状況を描いており、「やわらかい手」では難病とは言えイギリスで治療できない医療困難な状況を描いている。

2009年3月22日 (日)

モンテクリスト伯1985年、アメリカ

モンテクリスト伯1985年、アメリカ
復讐相手の父親に会うと、言葉が話せない。脳梗塞による全身麻痺、しかし意識は明瞭に見える。孫がABCを口ずさみ、該当の所で目を動かす。「G」、グラス=メガネと伝える。「潜水服は蝶の夢を見る」で「モンテクリスト伯」を妻と読む場面があった。ここにつながりがあったのだ。
2時間以下でコンパクトに物語りを追う、素早い展開。
「岩窟王」小学生の時に読んだ覚えがある。骨で作った針、が出てきた。覚えていたところ。血で地図を描く、は出てこなかった。

2009年1月22日 (木)

映画、彼女の名はザビーヌ、他

ヘブンス・ドア マイケル・アリアス監督
  余命わずかと宣告された28歳の勝人は、病弱な14歳の春海に出会う。海を見たことがない彼女、二人は海をめざすのだか・・・。
彼女の名はザビーヌ サンドリーヌ・ボネール監督 
  ボネールが、自閉症と25年間闘い続けた1歳ちがいの妹の姿を追ったドキュメンタリー。姉の視点から映し出す。
きずな+~上海に瞳をこらして~ 
  知的発達障害のあるメンバーで構成される、取材・撮影チーム「ビリーブクルー」が、2007年10月に中国・上海で行われたスペシャルオリンピックス夏季世界大会に参加しました。そのドキュメンタリー

2009年1月 4日 (日)

風立ちぬ 若林光夫監督1976年 日本 

  堀辰雄原作。節子は結核に。富士見高原療養所に入院、達郎がつきそう。そこに「つとむ少年」も入院、ある夜に死亡する。つい先日まで蝉取りをして、林の中を走っていたのに。子どもも結核療養所にいた。ではそこで教育はどうなっていたか。この映画医の主題ではないが、考えさせる。節子は達郎を戦地に送り、その夜に死亡する。外気療法の様子が描かれている。映画「おとうと」とともに、結核病院の入院生活が描かれている。

2008年11月16日 (日)

どですかでん 黒澤明監督 1970年 日本  

 とある郊外の街の貧しい地域。知的障害のある六ちゃんは、毎日近所に出かけては、他人には見えない電車を運転している。

  /原作である「季節のない街」山本周五郎を高校時代に読んだ。30年以上前のことである。映画化されていることを知っていたが、見たのは初めて。登場人物が多く、皆貧しい。登場人物の個別な人生を描かず、今を描くだけ。見る人が想像すればいい、との意図かもしれないが、いったい何だか分からない。その中にあって、六ちゃんは電車の絵を描き、電車の運転で一日を過ごし、満足した生活をしている。知的障害であることで、自分が置かれた困難な状況を認識することができず、しかし母の困難を感じることができて、母の心の平和を祈る。島さんはポリオによる右足麻痺があり、顔面のチックがある。行動の区切りにチックが出る。観客は島の障害を笑うのではなく伴淳三郎の演技を笑う。この映画は営業的には失敗だったという。小説の中で貧しさは物語の背景となるが、この映画では貧しさが全面に出て、暗い気持ちになってしまう。

2008年10月12日 (日)

サイモン・バーチ マーク・スティーヴン・ジョンソン 監督, 1998

生まれつき体が小さく、いつ死ぬかわからない奇病を抱えて生きるサイモン(イアン・マイケル・スミス)と、彼の用心棒的存在でもある親友のジョー(ジョゼフ・マゼロ)。やがて、ある事件をきっかけにジョーは自分の実の父親を探し、サイモンはこの世に生を受けた自分の使命とは何かを考えるようになっていく。
  /映画の冒頭は教会のステンドグラス、キリストの像である。小人症(演じるイアンはモルキオ症のようだ)のサイモンは、自分が障害を持ってこの世に生を受けた意味を考えている。障害のある自分が生きている意味、寿命が短いと感じている自分が行う使命は何か、と。

2008年10月 4日 (土)

亀も空を飛ぶ バフマン・コバディ監督

 トルコ国境近くの村は、戦争しか知らない子供達、障害者であふれる。
  /最初に結末を描き、後半に謎を明かす。映画的な(作り物)の手法で描くが、見ていてこれはドキュメントではないか?自分がその難民の村にいるのではないか?と思わせる作りとなっている。子どもを描いた映画である。戦争を描いた映画である。戦争が人を不幸にする。戦争が子どもを不幸にする。
 兄14~15才に見える、地雷に触れたのか両腕がない。妹13~14才に見える、サダムの兵士に犯されて子どもを生む。その子どもは2才ぐらい、目が見えない。イラク軍が毒ガス攻撃をした町からやってきて、3人が生きる。1人を泉に沈め、1人は断崖から飛び降りる。象徴的なのは「ロープ」。ロープは目の見えない子どもを守り、子どもを殺す。とてもつない苦難、でもそれは、戦争のある所にはいつも、いくつもあることだろう。

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